「考え方が面白い」と評価されること

田代

ちょる子さんは、上場企業の経営者や有名投資家とも盛んに交流されていますよね。

ちょる子氏

ありがたいことです。
多分、トレーダーとして私と同じくらいの資産を多く持っている女性は他にも沢山いると思います。
その上で評価していただいている理由として、「考え方が面白い」と言っていただくことが多いですね。

田代

投資額だけではなく、視点や考え方が評価されているということですね。

ちょる子氏

そうだと思います。
私はいろいろな人に会うのが好きなんです。
投資家だけではなく、経営者やIR担当者、証券会社の方など、本当にさまざまな方とお話しします。
そうすると自然と情報も集まりますし、「この話はこの人に役立ちそうだな」と思えば、おつなぎすることもあります。

田代

人と人をつなぐ役割も担っている。

ちょる子氏

そうですね。
相手からすると、「情報を持っている人」「人を紹介してくれる人」という見られ方もしていると思います。行動力や人とのつながりを評価していただくこともあります。
私は「与える側」でいたいんです。何か一つでも相手にメリットを提供できないと、居心地が悪くなってしまいます。

田代

その感覚が、人との信頼関係にもつながっているのでしょうね。

ちょる子氏

そうかもしれません。
「この人と会ってよかった」と思っていただける存在でいたいんです。
だから、人を紹介するときも情報をお伝えするときも、「相手にとって本当にプラスになるか」はすごく意識しています。

一方で、表に立つ活動をしていると、どうしても「女性だから優遇されている」と見られやすい部分はあると思います。
だからこそ、そう思われないように、自分自身の知識や実績で評価していただけるよう意識しています。
女性だからではなく、「この人の考え方を聞きたい」と思っていただける存在でありたいですね。

趣味が仕事になった人生

田代

休みの日は何をしているんですか。

ちょる子氏

最近は仕事が入っています。IRイベントへの登壇が多いですね。

田代

2026年に入って、IRイベントなど表に出る機会が一気に増えた印象があります。
メディアで「2024年、2025年は天中殺だから新しいことはあまりやらないようにしていた」と話されていましたが、その期間が明けたことも影響しているのでしょうか。

ちょる子氏

それはあります(笑)。
あまり占いを信じるタイプではないのですが、複数の占い師から「天中殺の間は新しいことはあまり始めない方がいい」と言われ、さすがにおとなしくしておこうと思っていました。
実際、その時期は適応障害になったり、「令和のブラックマンデー」で大きな損失を出したりと、いろいろな不運も重なりました。

もちろん、重要な判断を占いで決めるわけではありません。でも、「今は少し慎重に動こう」と考えるきっかけにはなりました。
今年は天中殺も明けたので、「そろそろ外に出てもいいかな」と思って、講演やイベントなどのお話も積極的にお受けするようになりました。

土日が両方空いていたら、家族で旅行に行きます。箱根や熱海・木更津など近場の旅行が多いです。

田代

IRイベントなどお仕事がお忙しい一方で、ご家族との時間も大切にされているんですね。
以前、お子さんにも投資を身近に感じてもらいたいというお話をされていましたが、今はどんな形で接しているんですか。

ちょる子氏

娘の口座でも株を持っています。
まずは株主優待の仕組みを知ってもらおうと思って、サンリオ(8136)やすかいらーく(3197)を娘の口座で買いました。
株主優待を使って外食などに行く際には娘の持っている株のおかげということを伝えるようにしています。
また、娘の口座で東京エレクトロン(8035)を買ってステークホルダーとして株主総会に一緒に行ったこともあります。

田代

子どもの頃から会社やビジネスに触れられる環境は、貴重な経験になりますね。
ご家庭でも株の話をする機会は多いのでしょうか。

ちょる子氏

そうですね。
私自身、会社に興味を持つことは、とてもいいことだと思っています。
いろいろなビジネスモデルを知ることは、もし将来、自分が起業するときにも勉強になるでしょうし、財務や会計を学び実績を積めば、それ自体が大きな強みになります。
だから、家でも自然と株や会社の話はします。

田代

だから、お子さんにとっても株が特別なものではなく、日常の延長線上にあるわけですね。
ちなみに、ちょる子さんの趣味って何ですか。

ちょる子氏

株です。株、ポイ活、節約、旅行、家族。

田代

やっぱり最初に株が来るんですね(笑)。
つまり、株は趣味であり仕事でもあるということですね。

ちょる子氏

そうですね。幸せだと思います。すごく楽しいです。

投資をしていなければ、PRをやっていたと思う

田代

もし株をやっていなかったら、どんな人生になっていたと思いますか。

ちょる子氏

そのままMR(医薬情報担当者)や、PR(広報)の仕事に携わっていた気がします。
今やっていることも、結局は元やっていたPRに戻ってきているような感覚があります。
私、「正しいことを伝えること」が好きなんです。だから、PRはすごく向いている仕事だったと思います。

田代

もともとメディアにも関心があったのですか。

ちょる子氏

そうです。もともとメディアをやりたかったんです。
薬学部に進んだのも、精神疾患の患者さんの役に立ちたいという思いがあったからです。精神疾患には今でも偏見が多く、「気合で治せ」とか言われたり、「薬なんて飲まない方がいい」と言われたりすることがあります。

その結果、十分に回復していないのに薬をやめてしまい、症状が悪化して入院してしまうケースもあります。
私は、それは情報が正しく伝わっていないことが原因の一つだと思っています。
だからこそ、情報を正しく伝えることや啓発活動にはずっと関心がありました。

田代

一方で、メディアは「伝えたいこと」だけではなく、「読まれること」も求められる世界ですよね。

ちょる子氏

そうなんです。
見られるか、読まれるかの世界です。
本当にやりたいことを実現するなら、啓発活動に力を入れている製薬会社に入る方が近道だと思いました。だから、その道を選びました。

田代

今の活動を見ていると、投資家というより「情報を届ける人」という印象も受けます。

ちょる子氏

そうかもしれません。
投資の情報もそうですし、「この会社は面白い」「この人の考え方をもっと知ってほしい」と思うこともあります。
形は変わりましたが、今も根本ではPRをやっている感覚なんです。